2025.1.1

MONA LISA KITE~モナ・リザの凧揚げ画像について

オノ・ヨーコの「グレープフルーツ・ジュース」という本の一節をイメージにしたものです。

グレープフルーツ・ジュース (講談社文庫– 1998/4/15)の70ページ目より引用抜粋
オノ・ヨーコ (著), 南風 椎 (翻訳)

モナ・リザをギャラリーから借りてきなさい。
それで凧を作って飛ばしなさい。 高く高く飛ばしなさい。

a.モナ・リザの微笑みが見えなくなるまで。
b.モナ・リザの顔が見えなくなるまで。
c.モナ・リザの絵が点になるまで。
 

2024年は生成AI元年とも言える年でした。生成AI画像を背景にしてモナリザの画像を合成で作った画像です。

「モナ・リザ=アートの象徴」として解釈する場合、この一節はアートの聖域化に対する批判や、アートの自由な在り方を模索する挑戦として読み取れます。
伝統的なアート(ファイン・アート)の枠組みを超えた、新しい鑑賞の形や価値観を提案する哲学的な一節とも読めます。

真意は不明

オノ・ヨーコは『グレープフルーツ』や『グレープフルーツ・ジュース』に収録された各作品の具体的な意図を詳細に説明していないようです。
これらの作品は、読者自身の想像力や解釈に委ねられることを意図した「インストラクション・アート(指示芸術)」や「コンセプチュアル・アート(概念芸術)」の一環として制作されています。

彼女の作品は、既成概念を超えた自由な発想や新たな視点を促すことを目的としており、具体的な解釈や意図を明示しないことで、鑑賞者一人ひとりが独自の意味や価値を見出す余地を残しています。

そのため、各作品の真の意図については、作者自身が明確に説明することは避け、鑑賞者自身の内面や想像力を刺激し、新たな視点や価値観を引き出すことを目的としていると解釈できます。


ご覧いただきありがとうございました。
「オノヨーコ」関連記事「音楽がアートの理由~イマジン(ヨーコ&ジョン)」はこちら。

本年もよろしくお願いいたします。